山梨県西桂町の食の文化祭に参加しました

食の文化祭(西桂町 2018.10.6)
食の文化祭(西桂町 2018.10.6)

10月5~6日に「第3回全国地域おこし名人・達人サミット in 西桂町」が開催されました。ここで食の文化祭が行われ、理事長の清藤がミニ講演をさせていただきました。会場には宮城県や東京都など全国から大勢の方が集まり、地元の皆さんも多数出品・参加や物品販売をされ、活気を感じました。とても立派な施設があることにも驚きました。

山梨県西桂町は富士山麓、河口湖の近くの町で、富士山の湧水が町の中を流れています。かつては紬の産地で、水の流れる音とともに女性たちが機を織る音が聞こえ、そのかたわらで男性がうどんやほうとうを打っていたと聞きました。力の強い男性が打つうどんはさぞコシが強くおいしいものだっただろうと思います。

山梨県はほぼ全域にわたり「ほうとう」や「うどん」をよく食べるようです。西桂町でも毎日ほうとうを食べていたそうです。ほうとうは大体夜作りますが、「翌朝になって溶けかかってどろどろになったようなものが味がしみておいしいので、わざと朝まで残して食べた」という人もありました。

また、とうもろこしも山梨県ではよく食べられており、西桂町では粉にして「おやき」や「まんじゅう」にしています。近くの村では「おねり」(煮物の煮汁にとうもろこしの粉を振り入れて練ったもの)も作られていました(参考資料/農文協『日本の食生活全集』)。

ほうとうづくり(西桂町2018.10.6)
ほうとうづくり(西桂町2018.10.6)

山間地では主食として米以外のものが多く食べられます。この地域では、小麦、大麦、とうもろこし、じゃがいもが多く食べられていました。当日出たほうとうにもジャガイモがゴロゴロ入っていました。かぼちゃぼうとうはよく聞きますが、ジャガイモの入ったほうとうはちょっと衝撃です。

大変な山間地だと思っていたら、海も以外に近く、沼津から車で1.5時間。魚屋さんがイルカやサンマを運んで来て、イルカとごぼうの煮物が昔から作られているということです。昆布を使った郷土食もあります。

6日はよく晴れて富士山も見えました。これからも女性たちが活躍されることと思います。

(理事長 清藤奈津子)


コメントは受け付けていません。