宮崎県椎葉村の神楽を見せていただきました

椎葉村の神楽は村内のあちこちの集落で毎年12月頃に行われています。神楽の内容は大筋同じでも、ちょっとずつ違いがあるようで、今回訪れた嶽ノ枝尾では、旅人が宿を借りに来る「宿借」という演目があることが特徴です。遠山郷の霜月祭り・奥三河の花祭りでは女性は見物にすら行かないものだったのですが、椎葉では見物の女性がはやしたてるという活躍をします。そんなことと引き比べて興味はつきません。

奥三河の花祭りの里から参加したメンバーの感想……「すぐ近くに天孫降臨の地(*)があるという信仰の背景が祭を継続する力となり、演目も洗練されていったのではないかという気がする。」*高千穂

また、泊めていただいた農家民宿「山柿の瀬」は、家の山の木を使った大変すばらしい建築で、宿の御主人夫妻との話もはずみました。

山村の人たちの祭りへの思い、その継承、若い人の不在、地域の存続のことなど、やはり深く考えてしまう訪問となりました。主催者兼添乗員のはずの理事長が突然行けなくなり一時は暗雲が垂れ込めたものの、知人である椎葉さんのご案内のおかげで、無事に楽しい時間を過ごせました。


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