機関紙「山里文化新聞」第9号を発行しました

今回のテーマは「川と田んぼの魚・貝・エビ・カニ」。ほぼすべて昭和30年代の話です。まだアマゴ、イワナ、アユなどを川に放流してなかった頃のこと、田んぼや用水に潜むさまざまな魚、シジミ、エビ、カニを捕って食べたこと。それらを捕るのは子供たちの仕事(あそび)になっていたようです。家の周りの川には尽きることないそれらの恵みがあり、捕ってもまたすぐに生まれ、食料となっていた様子が分かります。また、子どもたち(特に男子の多く)はそういった生き物捕りに夢中だったことが分かります。どこの流れが冷たく、また温かく、どこにどんな獲物がいるのか、知り尽くしていたのです。

クスサンの幼虫から釣り糸を捕る、つまり元祖テグスについても語られました。テグスの語源がクスサンなのか、クスサンの語源がテグスなのか謎ではあります。楠につくから楠蚕(くすさん)という説もあるようですが、クスサンはナラ類を最も好むように見受けますから、どうなんでしょうか。

水車があちこちで回っていた頃の、子供たちが東奔西走する日々をつづっています。5月1日付け発行。1部80円(送料別)、25部1000円(送料込)で頒布。


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