• 山里の聞き書き活動にはざっくりいくらかかるか―書籍制作をお考えの地域リーダーの方へ

    山里文化研究所では、各地、各団体が行う聞き書き活動への助言・支援・指導を行なっています。これまで15地域以上で活動、300作品以上を生み出してきました。地域の歴史を若者や移住者で聞き書きして本にする活動を検討されている方は、お気軽にお問い合わせください。

    聞き書き活動にかかる費用は、弊所の支援料+書籍印刷(400部程度)で100~150万円前後かかるとお考え下さい。これについて詳しくは後日また記事にします。

    ここ数年では、長野県伊那地方の中川村、高遠町山室地区の聞き書きをお手伝いさせていただいています。15年ぐらい前と比べて今は、地域に入った移住者の若い世代が、その地域を知るために活動を立ち上げるようになっています。弊所がかかわっていないところでも、地域おこし協力隊の方が中心になって展開されているケースが見られます。

    企業のCSRによる助成金で充当できるものもありますので、ご検討ください。助成金については各県のNPO支援部門・団体で情報提供されている場合が多くあります。

     


  • 機関紙「山里文化新聞」第11号刊行

    2022年1月1日刊行、今号のテーマは「正月の飾りとどんど焼き」。注連縄、おやす、ニュウギ、門松と、正月の飾りもいろいろあります。門松には松を使うとは限らず、「おやす」というわらづづに入れるものにも地域性あり? またこれらの飾り物にはヌルデが多く使われることなど。奥三河のニュウギから三重県答志島のおやすと「蘇民将来……」の注連飾り、一本で太く立派な「ゴボウじめ」の作り方まで。

    どんど焼きは小正月の1月15日に行われるとは限らず、1月11日だったり14日だったり7日だったり8日だったり、いろいろあることも分かりました。2回行うところもあります(長野県中川村)。また、焚くものを積んで寄せたときの形も結構大事だということも判明。特に面白かったのは、この風習はすたれているのではなく、一旦すたれても新たに復活させたところや、元々なかったけれど他地域の真似をして始めたところもあり、「燃える火を見たい」という人心をつかんではなさない人気行事であるということでした。

    ほか、南伊豆のベテラン農家の方のお話(聞き書き)、長野県伊那市の特産地での干し柿づくりの話題など。

    機関紙初の8面版、B3版フルカラーで160円(送料別)。お問い合わせはaaa@yamazato.orgまで。


  • 長野県伊那市高遠町三義地区の聞き書き始動

    山室(三義)地区は伊那市の中でも最も諏訪に近い本当の山間で、山室川沿いに小さな集落がぽつぽつ続いています。現在人口200人中移住者が100人。ここで、移住してきた若い人たち+由緒あるお寺の住職さんが中心になって聞き書き活動を始めました。2021年10月に第1回の聞き書き塾、そして聞き取り、書き起こし、編集、書籍刊行へと進んでいきます。このお手伝いをさせていただけることになりました。楽しみです。


  • 機関紙「山里文化新聞」第10号発行

    第10号のテーマは「麦」。昭和30年代頃までの麦づくり、麦作について書いた農家の日記、小麦とうどんを交換するのが普通だったこと、現在の麦作など。愛知県奥三河地方、岐阜県東濃地方、静岡県南伊豆町などの話題満載。2021年9月1日発行、B3版4頁、80円(送料別)。メールでお問い合わせください。aaa@yamazato.org