• 機関紙第3号「(仮称)山里古新聞」を発行しました

    シュロの葉
    シュロの葉。芋などの保存に利用。

    今回のテーマは、2号の続きの「葉で包む・葉に載せる・葉でふたをする」、「発酵」。徳島県上勝町のニッキを使った和菓子や、岐阜県恵那市のカリヤスちまきの作り方の聞き書き、発酵の力を生かした野菜苗づくりや、ピクルス作りなど。静岡県南伊豆、愛知県三河地方、東京都、岐阜県、徳島県の話題が入っています。

    B2版両面フルカラー 1部80円送料別。送料は1部なら120円、3部で180円、6部で215円です。申し込み先はEmail aaa@山zato.org 山をyama に換えて入力。このホームページの「お問い合わせ」画面(上部のメニューをクリック)から注文ください。振込先も記載してあります。

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  • 機関紙第2号「(仮称)山里古新聞」を発行しました。

    バナナの葉で包んだテンペ(インドネシア・ジャワ島)
    バナナの葉で包んだテンペ(インドネシア・ジャワ島)

    この第2号からはテーマを設けて制作しています。今回は「葉で包む・葉に載せる・葉でふたをする」。プラスティックごみが世界的な問題となっています。けれど、プラスティックができたのは人類がこの世に生まれてからの歴史の中ではこの一瞬のこと。プラスティックがなかった頃、包装資材には植物の葉が多く使われていました。そんなネタを掘り起こした号です。

    柏餅、朴葉餅、みょうが餅、ちまきなどの和菓子系から、バナナの葉を使った東南アジアの包装まで。B2版両面フルカラー 1部80円送料別。送料は1部なら120円、3部で180円、6部で215円です。申し込み先はEmail aaa@山zato.org 山をyama に換えて入力。このホームページの「お問い合わせ」画面(上部のメニューをクリック)から注文ください。振込先も記載してあります。

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  • 宮崎県椎葉村の神楽を見せていただきました

    椎葉村の神楽は村内のあちこちの集落で毎年12月頃に行われています。神楽の内容は大筋同じでも、ちょっとずつ違いがあるようで、今回訪れた嶽ノ枝尾では、旅人が宿を借りに来る「宿借」という演目があることが特徴です。遠山郷の霜月祭り・奥三河の花祭りでは女性は見物にすら行かないものだったのですが、椎葉では見物の女性がはやしたてるという活躍をします。そんなことと引き比べて興味はつきません。

    奥三河の花祭りの里から参加したメンバーの感想……「すぐ近くに天孫降臨の地(*)があるという信仰の背景が祭を継続する力となり、演目も洗練されていったのではないかという気がする。」*高千穂

    また、泊めていただいた農家民宿「山柿の瀬」は、家の山の木を使った大変すばらしい建築で、宿の御主人夫妻との話もはずみました。

    山村の人たちの祭りへの思い、その継承、若い人の不在、地域の存続のことなど、やはり深く考えてしまう訪問となりました。主催者兼添乗員のはずの理事長が突然行けなくなり一時は暗雲が垂れ込めたものの、知人である椎葉さんのご案内のおかげで、無事に楽しい時間を過ごせました。


  • リアス式海岸の尾鷲市須賀利では、イセエビ漁が始まっています

    須賀利の家々の屋根(2018年11月中旬)
    三重県尾鷲市須賀利の集落(2018年11月中旬)

    11月中旬に縁あって三重県尾鷲市須賀利(すがり)を訪れました。須賀利は「にほんの里100選」の一つに選ばれている景観のいいところです。リアス式海岸に貼り付いたような集落は、灰色の瓦屋根がきれいに並び、落ち着いたたたずまいです。

    ここは昭和54年まで外部から来る車道がなかったところで、ということはそれまで集落の中を車が走ることもなかったわけで、道はとても細く、人間の体の感覚にしっくりきて、居心地がよく感じます。

    海伝いにそこへ行くしかない集落というのは、日本中、世界中、かつては普通にたくさんあったわけですが、今の日本ではほとんどないだろうと思います。けれども、国土地理院の地図をよく見ると、島や半島では今も細い1本線の道しか描かれていない集落はかなりあって、人が小舟でむらからむらへと行き来していた頃を思い描くことができます。島が散りばめられているような場所では、海は完全に道として捉えられていたと思います。「瀬戸の花嫁」のように「あなたの島へお嫁に行く」というのは、そういう場所に住んでないととてもロマンティックなような気がしますが、隣村に嫁に行くというただそれだけのことであります。五島列島のある島でも、恋人が隣の島に住んでいて、舟で会いに行っていたという話を聞いたことがあります。

    須賀利はかつて連絡船で尾鷲から20分ほどでしたが、今は車で45分ぐらいかけてカーブをいくつも通って時に車酔いに悩まされながらアプローチするようになっています。連絡船は今はありません。住む人たちは、車の方が便利だと言います。天候に左右されないからだそうです。

    リアス式海岸の風景は、見慣れないと異国のようにも思えます。毎日こういう海を見ている人と、毎日白く高い山を見ている人と、きっといろいろな感覚が違うんだろうと思います。

    10月にイセエビ漁が始まり、4月頃まで続くそうです。11月には朝の5時半頃には舟が沖から帰ってきて、エビを網から外す作業が数人がかりで行われます。網にはイガミやフグやほかのいろいろな魚もかかっていました。イセエビを数尾食べさせていただきました。言うまでもなく、とても美味でした。(清藤奈津子)

    三重県尾鷲市須賀利の朝。イセエビを網から外す。(2018年11月中旬)
    三重県尾鷲市須賀利の朝。イセエビを網から外す。(2018年11月中旬)
    三重県尾鷲市須賀利の路地。左は元風呂屋。(2018年11月中旬)
    三重県尾鷲市須賀利の路地。左は元風呂屋。(2018年11月中旬)

  • 機関紙第1号「(仮称)山里新聞」を発行しました

    11名が執筆に参加した機関紙を11月15日に初刊行しました(720部)。試作版なので地味にひっそりとやっていたのですが、執筆者には好評で(当然?笑)、次号も作りたいと思っています。内容は、南伊豆や奥三河、富山県滑川といった山間僻地の暮らしの聞き書きや、蔵造りのちょっとコラム、アユ釣りに関すること、聞き書き活動に関すること、武蔵野や木曽での活動のエッセイなどなど。試作版なので外部には大々的に出さないつもりでしたが、1つ1つの作品は秀作で価値あるものですので一応実費でお分けしています。B2版両面フルカラー 1部80円送料別。送料は1部なら120円、3部で180円、6部で215円です。申し込み先はEmail aaa@山zato.org 山をyama に換えて入力。このホームページの「お問い合わせ」画面(上部のメニューをクリック)で、振込先も記載してあります。

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